日本の飢餓 貧困問題 2014年08月27日 雑誌「ナショナルジオグラフィック」Webサイトの特集「The Future of Food」で「日本の食の未来」という連載インタビュー記事が掲載されています。その第4弾は、国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩(あべ あや)社会保障応用分析研究部部長への「日本の飢餓」と題したインタビューです。File4 日本の飢餓 阿部彩 (阿部さんへのインタビューだけで3回のシリーズです)記事では、日本の世帯における貧困について『 同研究所が2012年に行った「生活と支え合いに関する調査」で「食料の困窮経験」を尋ねている。それによると、過去1年間に経済的な理由で家族が必要 とする食料が買えなかったという経験を持つ世帯は、14.8%にのぼる。6世帯に1世帯が食料の困窮を経験していることになる。低い数字ではない。』と説明されています。阿部さんは、『「貧困というと、私たち日本人がまず思い浮かべるのは、ホームレスのような人々です。衣食住の最低限を満たせない絶対的貧困層。しかし今、露わになってき ている新しいかたちの貧困は、それとはかなり様態が違います。家もあれば身なりもきちんとしていて、携帯電話も持っている。ふだん接していて貧困者とはま ず気づきません。しかし、実際はその日食べる物にさえ困り、借金も抱えている。そういう様態の貧困です。」』と、見えない貧困の存在についてについて、警鐘を鳴らしています。この記事の内容は、私たちがフードバンク活動を通じて支援している千葉県内の困窮世帯の状況ともかなり重なるところがあります。就職の失敗、失業、病気、事故・・・何かのきっかけで、食品を手に入れることが難しくなる人たちが、私たちの周りにはかなりの割合でいること、活動を通じてもっと多くの方に知っていただきたいと思います。(菊地) フードバンクちば 食品ロス 貧困問題 食料支援 生活困窮者支援[0回]PR