新型コロナウイルスと食料支援状況6/2 新型コロナウイルス 2020年06月03日 コロナ支援から見えてくるもの(フードバンクへの支援依頼から) フードバンクちば 菊地 新型コロナウイルス感染症の影響により、生活に困窮する人は間違いなく増えています。失業や休業で収入が減少し、学校が休業になったことで食費等がかさんだり、家賃が払えなくなった大勢の人が、社会福祉協議会の貸付金や自治体の住居確保給付金の窓口に相談に訪れています。 そんな中で、制度の利用を申請しても決定や着金まで持たない人の支援として、フードバンクの利用をする人も増えています。感覚的には、これまでの利用者と違う人たちへの支援が広がっている、と感じていたのですが、内容を少し分析してみました。 方法としては、過去の同時期との比較という形を採りました。比較したのは2017年の4月の支援実績と、2020年4月の支援実績です。 2017年4月は生活困窮者自立支援制度が開始されて2年経った時点で、各市の生活困窮者自立支援窓口の認知度も上がり相談が増えてきた時期です。 個人・世帯への支援件数は、2017年4月が165件、2018年4月が166件とほぼ同数です。これは、2020年4月の緊急事態宣言(4月7日)以降、フードバンクのボランティアさんに活動自粛を求めたり、各自治体の相談支援窓口にもなるべく利用を控えてもらうよう呼び掛けたこと、あらかじめストックできる食品を一部の相談窓口にはお渡して、相談に来た方に直接提供してもらったことなどの影響と思われます。 利用者の状況では、性別は2017年4月が男性61.2%女性が38.8%と男性が多かったものが、2020年4月は男性が48.8%女性が51.2%と女性の方が多くなっています。これは後述するひとり親(母子)世帯の増加も含め、コロナの影響が女性に強く現れているものと思います。 利用者の年代では、30代~50代の働き盛りの人たちへの支援が多いのは変わりませんが、特に2071年4月は30代が19人(11.5%)だったのが、2020年4月は36人(21.7%)と倍近くになっており、年代のピークが40代から30代に若くなっています。 世帯人数は、もともとフードバンク利用者は単身者が多く、2017年4月も110人(66.7%)が単身者でしたが、2020年4月では97人(58.4%)に減り、複数人世帯が増えています。また、生活保護を申請した(あるいは受給中)が、保護費支給までの期間の支援依頼をした人が、2017年4月では68人と全体の40%を超えていたのに対し、2020年4月では39人(23.5%)となっています。コロナによる減収等で、相談には来たものの、生活保護は利用しない(できない)で、住居確保給付金や緊急小口資金の貸付でしのごうとという単身者でない世帯が増えています。 その他の特徴としては、2017年4月はひとり親世帯への支援が22件(13.3%)だったのに対し、2020年4月は34件(20.5%)と増加していること、外国籍の方への支援が2017年4月が4件(2.4%)だったのに対し、2020年4月は11件(6.6%)と増えていることなどが挙げられます。また、障害をお持ちの方への支援は2017年4月が22件(13.3%)だったものが、2020年4月は13件(7.8%)と減っています。 まとめると、これまでフードバンクちばは、単身者で家族等がいないか、いても関係が薄く、何らかの理由で困窮して、生活保護を申請し生活を立て直すが、決定までの間の食料が無いことから利用申請するというケースが多くみられましたが、コロナの問題以降は、家族と一緒に暮らし仕事もしていたが、失業や減収により生活が苦しくなって住居確保給付金や緊急小口資金の利用を申し込むも決定までの間の食料支援が必要というケースが中心になってきているようです。また、これまでは男性の利用者が多かったのですが、母子世帯を中心に女性の利用が増えている傾向にあります。もともと非正規就労率の高い女性にコロナの問題がより影響を与えているように思います。障害をお持ちの方は、就労等が難しく困窮しやすい傾向にあり、これまでもフードバンクの利用につながりやすい傾向にありましたが、現在は障害の有無にかかわらず、困窮する方が増えている印象です。 このような傾向がどこまで続くかわかりませんが、コロナの問題は貧困の一般化(誰にでも起こりうる)を進めているように思います。この活動は、赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン フードバンク活動等応援助成事業 の助成を受けて行いました。ご寄付いただいたみなさま、ありがとうございました。 フードバンクちば 食品ロス 貧困問題 食料支援 生活困窮者支援[6回]PR
カナダ・Northland Power社より寄付をいただきました お金の寄付 2020年06月02日 カナダ・トロントにあるNorthland Powerという再生可能エネルギーの事業を行う会社より、1万カナダドル(=約77万円)のご寄付をいただきました。同社は、コロナで苦しんでいる方々向けに全世界で寄付を行っており、今後千葉県での事業を予定していることから、フードバンクちばにご寄付をいただくことになりました。いただいたお金は、コロナの影響で失業や減収を余儀なくされ、生活にお困りの方への食料支援に使わせていただきます。ありがとうございました! フードバンクちば 食品ロス 貧困問題 食料支援 生活困窮者支援[7回]
JA全農ちばよりご寄贈いただきました 食品寄付 2020年06月02日 6月2日(火)、先日に引き続きJA全農ちば様より、お米100kg、レトルトカレー1,200食、フルーツ&キャロットジュース1,500缶をご寄贈いただきました。コロナの影響により困窮する世帯等の支援に使わせていただきます。ありがとうございました。 フードバンクちば 食品ロス 貧困問題 食料支援 生活困窮者支援[5回]
城西国際大学観光学部の留学生支援 新型コロナウイルス 2020年06月01日 6月1日、鴨川市にある城西国際大学観光学部の留学生の皆さんに、食料をお届けしました。これは、新型コロナウイルスの影響で、アルバイト等が出来ずに困っている留学生を支援するため、フードバンクちばが呼びかけ、城西国際大学観光学部の于航先生にお願いして受け入れていただいたものです。同観光学部には、現在約100人の留学生(中国、ベトナム、台湾、インドネシアなど)が在籍しており、アルバイト先の地元の観光ホテルや飲食店などが休業しているため、生活費等に困っているとのことでした。呼びかけに応え、JA全農ちば(お米200kg)、パルシステム千葉(パン)、コープみらい(インスタント食品、パン、レトルト食品など)が協力して食品を提供していただきました。フードバンクちばからも、缶詰、スープ、菓子など約100kgを提供しました。フードバンクの食品、およびJA全農ちばのお米は、パルシステム千葉のご厚意でパルシステムの食品と一緒に車で鴨川まで運んでいただきました。学生さんたちに配布していただく、于先生ならびにご協力いただいた関係者のみなさま、ありがとうございました。この活動は、赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン フードバンク活動等応援助成事業 の助成を受けて行いました。ご寄付いただいたみなさま、ありがとうございました。 フードバンクちば 食品ロス 貧困問題 食料支援 生活困窮者支援[7回]
自然電力(株)よりご寄付をいただきました お金の寄付 2020年05月30日 フードバンクちばは、「自然エネルギー100%の世界を共につくる」をビジョンとして、自然エネルギーを増やす事業を行う「自然電力株式会社」様より、30万円のご寄付をいただきました。パートナー企業であるカナダで再生可能エネルギーの事業を行う「Northland Power」社様からも別途、ご寄付をいただく予定となっています。自然電力株式会社様からは「少しでも貴団体の活動、ひいては千葉県内での困窮者の支援につながればうれしく思います。」とのメッセージをいただきました。ありがとうございました! フードバンクちば 食品ロス 貧困問題 食料支援 生活困窮者支援[4回]