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フードバンクちば 食品ロス 貧困問題 食料支援 フードパントリー SDGs 生活困窮者支援
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食べものを買うお金がないほどに貧乏をしたことがない人には、この精神状態は理解できないだろう。裕福ではないにしても、住む場所があり、そこそこ食べていける状態では、まだまだ精神的にゆとりがある。フードバンクちばでは社会福祉協議会や中核地域生活支援センターなどと連携して、なるべく困った方の状況に寄り添って支援したいと考えていますが、なかでもこの「ギリギリ状態」に想いを馳せることが必要だと思います。
(中略)
光熱費を払えず、電気、ガス、水道を止められたこともあった。それらを止められたら、生活できないことは明白なのだが、無慈悲に止められる。そこの住人がどうなろうが、知ったことではない……というのが、電気、ガス、水道の会社の言い分なのだろう。ライフラインを握っている会社ではあるが、生きていたかったら金を払え……ってのが現実。
そんな状況に陥ったときの精神状態というのは、普通じゃない。
自分のことを客観的に見られないし、目先のことしか目に入らなくなってしまう。目先とは、「腹減った、なんか食いてぇ」と、何も入っていない冷蔵庫を、何度も開けてしまう。
先のことが考えられなくなる。将来の目標とか、1年後、1か月後のことすら考えられない。今日、どうするか、明日はどうするか、そこで思考は止まる。
ギリギリになるまで、誰かに助けを求められない。迷惑をかけたくないという気持ちと、自分が情けなくて恥ずかしいからだ。悶々と悩むが、思考が狭い範囲でループして、堂々巡りになってしまう。
そして、「腹減った……」と振り出しに戻ってしまうのだ。
亡くなった母子のニュースは、他人事に思えない。