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フードバンクちばの活動報告です。 フードバンクちば  TEL:043-301-4025 Mail:support@foodbank-chiba.com web: https://foodbank-chiba.com

TBSラジオで紹介されます

2/28(土)8:20ごろから、TBSラジオ堀尾正明+PLUSの「人権TODAY」というコーナーで、フードバンクちばが取り上げられます。ぜひ聴いてください。

http://www.tbs.co.jp/radio/horio/human/backnumber.html


放送内容

TBSラジオ「人権TODAY」2015年2月28日

「フードバンク」の取り組み

放送日:2015年02月28日
担当:進藤誠人

今回は「フードバンク」という取り組みを紹介します。
「フードバンク」は、流通や製造の都合など、やむをえない事情で
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を集めて
生活に困っている人に配るというシステムで
日本では2000年頃から始まり、広がりつつあります。

食品が捨てられざるをえない現状について
千葉市の団体「フードバンクちば」の代表・菊地謙さんは
次のように話しています。

「農林水産省が言っているのは、年間500~800万トン
食べられる食品が捨てられているという話。
なかなかイメージがわかないが、800万トンというのは
1年間に日本で生産されるお米の量と同じ。
実感としては、相当食品企業から直接廃棄に回っているものが
あるという感じ。
あわせて家庭からも相当な「食品ロス」があるように思いますね」

フードバンクは、こうした食品ロスを少しでも減らして
有効活用しようというものです。
フードバンクちばの倉庫には、たくさんの食品がありました。
たとえば・・・
・食品メーカーの「お歳暮用セット」。
  売るべき時期が過ぎて売ることができなくなりました。
・工場から出荷できなくなった「しょうゆ」。
  食品はお店に並ぶ時点で、賞味期限にある程度の余裕が
  必要ですが、これが近づきすぎてしまったものです。
・少しだけへこんでしまった「缶詰」。
  中身に全く問題はないですが、お店には並べられません。
・会社から寄付された「防災備蓄品」。
  何年かおきに更新するので、賞味期限が残っていても
  普通は捨てられます。
・家庭で余った「お米」もありました。

このような集まった食品は、分類して種類や量に応じて配る先を決め
障害者支援施設などの団体や、支援が必要な家庭に提供されています。
だいたい月に1回くらい受け取っているという、
千葉市内の母子生活支援施設の方のお話です。

「今、お米をたくさん頂いていて…。あと調味料ですね、
お醤油とか一斗缶でいただいたりとか、飲み物とか、お菓子ですね。
本当にありがたいですね。物をいただくこともありがたいんですけど
利用者の方たちからすると『気にかけていただいてる』、
『私たちに持ってきてくださった』っていう、その気持ちが
すごく力になるようなんです」

フードバンクは施設以外にも個人の支援も行っています。
お話をうかがったのは30代の男性です。
仕事がない時期があり、お金の蓄えもなかったため利用したそうです。

「善意の方々からの寄付で、誰も損をしないシステムで
全く相手の方がどういう方かもわからないですけど
暖かいような気持ちで成り立っているシステムが
本当にすばらしいと思っております」

個人の支援は、県内の社会福祉協議会などを通して行っています。
その数は徐々に増えていて、1か月におよそ80件ほど
多い月は100件を超えるそうです。
再び、「フードバンクちば」の菊地代表です。

「今度の4月から『生活困窮者自立支援法』が施行されるんですが
そうすると全部の市で困窮者の相談窓口が開設されるんですね。
そういう相談は増えるんじゃないかなと考えています。
なかなか利用が増えるのに食品が追いつかない部分もあったりして
なので、それに追いつくだけの物を集める仕組みとか、
提供する仕組みを作っていかないと、
今後成り立っていかないかなという心配はありますね」

フードバンクちばは、少ないスタッフで運営されているので、
ボランティアも随時募集していますし、お金の面での支援も
募っています。

「今日、明日食べるものがない」という方は大勢いますが
まだまだ支援は十分ではありません。
もし、流通などの事情で食品を捨てざるをえない企業さんや
家庭で余っている食品がある方は、「フードバンクちば」、
もしくは近くのフードバンクを探して、問い合わせてみてください。

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