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城西国際大学観光学部の留学生の皆さんへの支援

6/1に鴨川市にある城西国際大学観光学部の留学生にフードバンクちばとして食料支援を行いました。同学部の于先生が同大学に留学中の学生約100名(一部日本人学生にも)に配布してくださいました。
写真はその時の様子です。

<台湾からの留学生のコメント>
フードバンクから頂いた貴重な食品を美味しく頂きます。今年は帰国し、母と一緒に旅行する予定でしたが、コロナの関係で実現できず、また今まで週4回ほどの飲食店でのアルバイトもできなくなりました。大変困っていたところ、学校の先生から、フードバンクからの食品支援の情報を聞き、最初半信半疑でした。日本でこのような支援を受けたのははじめですので、どうしたらいいか分かりませんが、感謝の気持ちを伝えしたいと思います。「謝謝」



この活動は、赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン フードバンク活動等応援助成事業 の助成を受けて行いました。ご寄付いただいたみなさま、ありがとうございました。
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新型コロナウイルスと食料支援状況6/2

コロナ支援から見えてくるもの(フードバンクへの支援依頼から)

                  フードバンクちば 菊地

 新型コロナウイルス感染症の影響により、生活に困窮する人は間違いなく増えています。失業や休業で収入が減少し、学校が休業になったことで食費等がかさんだり、家賃が払えなくなった大勢の人が、社会福祉協議会の貸付金や自治体の住居確保給付金の窓口に相談に訪れています。
 そんな中で、制度の利用を申請しても決定や着金まで持たない人の支援として、フードバンクの利用をする人も増えています。感覚的には、これまでの利用者と違う人たちへの支援が広がっている、と感じていたのですが、内容を少し分析してみました。
 方法としては、過去の同時期との比較という形を採りました。比較したのは2017年の4月の支援実績と、2020年4月の支援実績です。
 2017年4月は生活困窮者自立支援制度が開始されて2年経った時点で、各市の生活困窮者自立支援窓口の認知度も上がり相談が増えてきた時期です。

 個人・世帯への支援件数は、2017年4月が165件、2018年4月が166件とほぼ同数です。これは、2020年4月の緊急事態宣言(4月7日)以降、フードバンクのボランティアさんに活動自粛を求めたり、各自治体の相談支援窓口にもなるべく利用を控えてもらうよう呼び掛けたこと、あらかじめストックできる食品を一部の相談窓口にはお渡して、相談に来た方に直接提供してもらったことなどの影響と思われます。


 利用者の状況では、性別は2017年4月が男性61.2%女性が38.8%と男性が多かったものが、2020年4月は男性が48.8%女性が51.2%と女性の方が多くなっています。これは後述するひとり親(母子)世帯の増加も含め、コロナの影響が女性に強く現れているものと思います。

 利用者の年代では、30代~50代の働き盛りの人たちへの支援が多いのは変わりませんが、特に2071年4月は30代が19人(11.5%)だったのが、2020年4月は36人(21.7%)と倍近くになっており、年代のピークが40代から30代に若くなっています。

 世帯人数は、もともとフードバンク利用者は単身者が多く、2017年4月も110人(66.7%)が単身者でしたが、2020年4月では97人(58.4%)に減り、複数人世帯が増えています。また、生活保護を申請した(あるいは受給中)が、保護費支給までの期間の支援依頼をした人が、2017年4月では68人と全体の40%を超えていたのに対し、2020年4月では39人(23.5%)となっています。コロナによる減収等で、相談には来たものの、生活保護は利用しない(できない)で、住居確保給付金や緊急小口資金の貸付でしのごうとという単身者でない世帯が増えています。

 その他の特徴としては、2017年4月はひとり親世帯への支援が22件(13.3%)だったのに対し、2020年4月は34件(20.5%)と増加していること、外国籍の方への支援が2017年4月が4件(2.4%)だったのに対し、2020年4月は11件(6.6%)と増えていることなどが挙げられます。また、障害をお持ちの方への支援は2017年4月が22件(13.3%)だったものが、2020年4月は13件(7.8%)と減っています。

 まとめると、これまでフードバンクちばは、単身者で家族等がいないか、いても関係が薄く、何らかの理由で困窮して、生活保護を申請し生活を立て直すが、決定までの間の食料が無いことから利用申請するというケースが多くみられましたが、コロナの問題以降は、家族と一緒に暮らし仕事もしていたが、失業や減収により生活が苦しくなって住居確保給付金や緊急小口資金の利用を申し込むも決定までの間の食料支援が必要というケースが中心になってきているようです。
また、これまでは男性の利用者が多かったのですが、母子世帯を中心に女性の利用が増えている傾向にあります。もともと非正規就労率の高い女性にコロナの問題がより影響を与えているように思います。障害をお持ちの方は、就労等が難しく困窮しやすい傾向にあり、これまでもフードバンクの利用につながりやすい傾向にありましたが、現在は障害の有無にかかわらず、困窮する方が増えている印象です。

 このような傾向がどこまで続くかわかりませんが、コロナの問題は貧困の一般化(誰にでも起こりうる)を進めているように思います。

この活動は、赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン フードバンク活動等応援助成事業 の助成を受けて行いました。ご寄付いただいたみなさま、ありがとうございました。
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城西国際大学観光学部の留学生支援



6月1日、鴨川市にある城西国際大学観光学部の留学生の皆さんに、食料をお届けしました。

これは、新型コロナウイルスの影響で、アルバイト等が出来ずに困っている留学生を支援するため、フードバンクちばが呼びかけ、城西国際大学観光学部の于航先生にお願いして受け入れていただいたものです。

同観光学部には、現在約100人の留学生(中国、ベトナム、台湾、インドネシアなど)が在籍しており、アルバイト先の地元の観光ホテルや飲食店などが休業しているため、生活費等に困っているとのことでした。

呼びかけに応え、JA全農ちば(お米200kg)、パルシステム千葉(パン)、コープみらい(インスタント食品、パン、レトルト食品など)が協力して食品を提供していただきました。フードバンクちばからも、缶詰、スープ、菓子など約100kgを提供しました。

フードバンクの食品、およびJA全農ちばのお米は、パルシステム千葉のご厚意でパルシステムの食品と一緒に車で鴨川まで運んでいただきました。

学生さんたちに配布していただく、于先生ならびにご協力いただいた関係者のみなさま、ありがとうございました。

この活動は、赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン フードバンク活動等応援助成事業 の助成を受けて行いました。ご寄付いただいたみなさま、ありがとうございました。
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留学生への支援



 コロナウイルスの影響で、県内各地の大学に留学している外国籍の方たちも、帰国することもできず、アルバイトもできない中、非常に困っています。
 5月20日に、地元・千葉大学の留学生の皆さんが食料を受け取りに来ました。千葉大学留学生のOBのツテでお声がけをしたものです。写真のみなさんは大学院生で、そのうちの一人は、来月に出産を控えており、とても大変な状況でした。無事に赤ちゃんを産んでほしいものです。お米や調味料、缶詰などのほけ、わずかですが、ミルク等も差し上げました。

<留学生のアンケートより>
【今の生活で困っていること】
  • ・コロナウイルスのせいで、アルバイトができないから収入が激減しました。家賃といろいろな料金を毎月払わなければならないです。
  • ・バイトが減少しましたので、生活が不安です。来月出産する予定ですので、家族が来れないので困っています。
  • ・マスクが足りないとか、消毒剤も欲しいところですが、外出する時やっぱり心配です。
【今後必要な支援】
  • ・必要の食料品とか…ほんとに助かります!
  • ・長く持っていける食料などがほしいです。
  • ・食料、バイトの紹介
  • ・果物と野菜、よろしくお願いいたします。

この活動は、赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン フードバンク活動等応援助成事業 の助成を受けて行いました。ご寄付いただいたみなさま、ありがとうございました。
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新型コロナウイルスと食料支援状況 5/22

前回(5/1)の報告から約3週間が過ぎました。前回から43件増えて、150件となっています。
食料支援の申請理由の傾向としては、各市の生活困窮者自立支援窓口や社会福祉協議会の窓口に住居確保給付金(住宅手当)、緊急小口資金等(貸付)あるいは生活保護の相談に来て、公的な支援を申し込むのですが、その支援決定・着金まで持たない人というケースが増えています。
 2/26~5/22の150件の内訳を見てみます。

●男女比は、男性が64人(42.7%)女性が86人(57.3%)とこれまでの傾向通り女性の方が多いのですが、男性の割合がやや増えてきました。男性の特徴は、単身者が多いことです。全体としてはまだ女性からの申請が多く来ています。
●年代別にみると、30代(22.6%)と40代(25.3%)の割合が多く、次いで50代(19.3%)の順になっています。20代(16.6%)から50代までの世代が全体の84%を占め、働く世代が収入が無くなり困窮していることが分かります。
 
●ひとり親世帯の割合は、依然として高く1/4程度となっています。コロナでは、仕事が無い上に、子どもが家にいて新しい仕事にも就けないという状況にあります。
 
●地域的な分布では、やはり千葉市からの申請が37件と最も多く24.6%、次いで鴨川市が11件、香取市が10件となっています。県内全域の28市町から申請が来ており、地域性はあまり感じられません。申請数の違いは、その地域の利用できる支援の資源の違いによるものと思われます。

●また、外国籍の方や障害を持つ方への支援申請も増えています。外国籍の方への支援は全体で17件(150件中)、5月だけで6件(46件中)となっていますが、今後増えていくのではないかと思われます。今回のコロナの支援では、在留資格に関わらず外国籍の方を対象にした公的支援が増えていると思いますが、それでも公的な支援につながっていない外国籍の方は多いのではないか?と感じています。

●その他、困窮している状況については、以下の通り(主なもの)。
  • 40代、本人、子2人、母の4人世帯。本人は4月に就職したばかりだが、コロナの影響で思うようにシフトに入れない。長子(サービス業)、母(成田空港関係)も休業中。次子は4月より専門学生だが、学費が支払えず休学。
  • 50代、コロナで派遣切り、3月で離職。明日から派遣で働くが、お金も食料もない。
  • 50代、本人は障害があり、母親も要介護。病院や歯科通院、コロナによる出費がかさんで、生活費が厳しくなった。
  • 50代、個人事業主として、土木関係の仕事を請け負っているが、コロナの影響で、仕事が減ってしまい、収入が5万円台となってしまった。緊急小口資金特例貸付を受け、現在住居確保給付金の申請を進めている。
  • 30代、外国籍。コロナの影響で仕事が無くなり、在留資格のため生活保護には該当せず、緊急小口資金の申請を行っている。
  • 20代、派遣会社で20万/月程度の収入を得て生活してきたが、昨年職場のいじめにより退職。その後コロナの影響で派遣先を紹介してもらえず、1月から無収入。所持金5000円。生活保護申請。
  • 30代、本人、子ども4人と母の6人世帯。コロナで収入が無くなり、給付金が出るまで苦しい。
  • 30代、外国籍。成田空港の飲食店に勤務していたが、全く仕事が無い。隣室の同国人留学生も家賃が払えず追い出され、帰国もできず一緒に住むことになった。
  • 50代、派遣の仕事(イベント関係)をしていたが、コロナの影響で3月から仕事が全くなくなり、日雇いの仕事を探しているが、なかなか見つからず、6月の給付金でしのぎたい。
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