毎日小学生新聞に紹介されました

４時間目　食品ロス（その２止）　フードバンクを知ろう

2016年7月25日

◆余（あま）った食品（しょくひん）を困（こま）っている人（ひと）へ

スピードが大切（たいせつ）

　まだ食（た）べられるのに捨（す）てられる食品（しょくひん）が問題（もんだい）になる一方（いっぽう）で、毎日（まいにち）の食事（しょくじ）に困（こま）っている人（ひと）もたくさんいます。家庭（かてい）で余（あま）っている食品（しょくひん）を困（こま）っている人（ひと）に渡（わた）す橋渡（はしわた）し役（やく）が「フードバンク」です。みなさんの町（まち）に近（ちか）いフードバンクについて調（しら）べ、まとめてみましょう。千葉市稲毛区（ちばしいなげく）の「フードバンクちば」で、代表（だいひょう）の菊地謙（きくちけん）さん（４８）に話（はなし）を聞（き）きました。

　設立（せつりつ）は２０１２年（ねん）。企業（きぎょう）や家庭（かてい）から食品（しょくひん）を集（あつ）め、千葉県内（ちばけんない）の福祉施設（ふくししせつ）や生活（せいかつ）に困（こま）っている人（ひと）に送（おく）っています。１年（ねん）に集（あつ）まる食品（しょくひん）は約（やく）４０トン。でも食（た）べ物（もの）を送（おく）ってほしいという個人（こじん）や団体（だんたい）からの依頼（いらい）はどんどん増（ふ）えていて、要望（ようぼう）に応（こた）えきれないのが実情（じつじょう）だそうです。

　「いま食（た）べるものがない、お金（かね）がないという人（ひと）には、緊急支援（きんきゅうしえん）が必要（ひつよう）です。午後（ごご）３時（じ）までの依頼（いらい）には、翌日午前中（よくじつごぜんちゅう）に届（とど）くように食品（しょくひん）を送（おく）ります。それだけのスピードが求（もと）められています」と菊地（きくち）さんは話（はな）します。

キミにできることは

　みなさんにできることをアドバイスしてもらいました。

　▽家庭（かてい）で余（あま）っている食品（しょくひん）（常温保存（じょうおんほぞん）できて、賞味期限（しょうみきげん）まで１か月以上（げついじょう）のもの）を寄付（きふ）する……「要望（ようぼう）が多（おお）い品（しな）は、インスタント食品（しょくひん）、レトルト食品（しょくひん）、缶詰（かんづめ）などすぐに食（た）べられるものです」

　▽ボランティア活動（かつどう）に参加（さんか）する……「団体（だんたい）によっては小学校高学年（しょうがっこうこうがくねん）や中学生（ちゅうがくせい）から、食品（しょくひん）の仕分（しわ）け、発送作業（はっそうさぎょう）のお手伝（てつだ）いを受（う）け入（い）れています」

　▽捨（す）てられる食品（しょくひん）をなくそう……「子（こ）どものみなさんはごはんを残（のこ）さないようにして、食（た）べもののむだをなくしましょう」＝つづく